Fの足跡1(Chap1〜20)


 
Chap20:Circle 6.5(S)
2003/11/14 19675歩(累計377177歩)
  環状6号と7号に挟まれた都道を南へ。甲州街道の裏を走っている玉川上水旧水道緑道は、前半(新宿方面)は桜のトンネル、後半は未舗装の並木道で、たっぷりと森林浴ができる。道に迷ったのが幸いし、駒場野公園に寄る。ここには、明治初期に日本で初めて化学肥料が用いられたケンネル田圃などがある。ケンネルというのは、ドイツ人技術者の名前らしい。そして! 武蔵小山駅前のアーケード商店街には度肝を抜かれた。「所詮は目黒線」と侮っていたのが大間違い。直線的に伸びるアーケードは、私に「永遠」という言葉を思い出させた。我が街大山にも匹敵する規模かもしれない。
 
Chap19:Unchained Melody
2003/11/12 17714歩(累計357502歩)
  幼い頃に釣りで、大学時代にはテニスで何度も訪れている、浮間公園(オランダ風車風の建物は、トイレ)。ここは釣りのメッカであり、野鳥の宝庫でもある。大半は鳩だが、鴨もいるし、なぜかカモメの群れも姿を見せていた。野鳥保護エリアに入る(鉄柵の中には入れない)と、もはやさえずりの嵐。合唱を通り越して、コア系バンドのライブのような有様だった。
  公園を抜けると、荒川の土手に出る。このあたりの河川敷はゴルフ場になっており、芝生の緑も鮮やかで、木々の手入れも行き届いている(遠くのビル群は川口市街)。東京も、歩いてみれば結構心安らぐ場所が見つかるものだ。
 
Chap18:Giant LEGO
2003/11/7 20232歩(累計339788歩)
  東京モノレールと臨海高速鉄道のターミナル、天王洲アイル駅は、まさに近未来の街だった。潮の臭いに不釣り合いな高層ビル群、無機質な中にゆとりがあるライフスペース、駅の通路から見下ろす首都高速。すべてが、日常から遠く離れた光景だった。それが、品川埠頭に入ると、一転して殺伐とした港湾風景になる。特に、堆く積み上げられたコンテナには、唖然とした。20トントレーラーがこんなに小さく見えるなんて……。規模がまるで違うが、幼い頃にレゴブロックを積み上げて遊んだ記憶が蘇る。海越しには、霧に霞むフジテレビ。まるで、舞台の袖から芝居を見ているような気分だった。
 
Chap17:A Man's Sorrow
2003/11/5 25216歩(累計319556歩)
  今日も〜涙の陽が落ちる、陽が〜落ちる〜♪ というわけで、柴又帝釈天にやって来た。ちょうど菊の時期で、境内では菊展を開催していた。白、黄色、紫。花弁の数が多い花は、綺麗でもあり気味悪くもある。このバランスがいいね。ところで、帝釈天のおみくじはちょっと変わっている(普通のもあるが)。自販機で、獅子舞が運んできてくれるのだ。これを情緒があると受け取るか、殺伐としていると受け取るか、微妙なところだ。ただの平日なのに、門前の参道は多くの観光客で賑わっていた。そして、柴又駅前には寅さん像。柴又は東京の端っこだけど、下町の代名詞。この雰囲気、大好き!
 
Chap16:Open Up The Future!
2003/11/2 17970歩(累計294350歩)
  折しも衆議院選挙戦のまっただ中。四ッ谷三丁目の駅前で熱弁を振るっていたのは、現与党のボス・小泉(右から三人目。もっと精度の高いデジカメが欲しい……)さんだった。
  小泉さんといえば靖国神社だが、私にはなぜ靖国参拝が問題なのか、理解できない。靖国は戦没者を祀る神社。国民の代表として参拝するのが筋なのではないだろうか。広島の平和記念公園で合掌するのと同じことだと思うのだが。
  なお、ここでひいたおみくじは、中吉。ここ1カ月、3回のおみくじを引いて、大吉(西新井大師)、大吉(能登・総持寺)、中吉。未来を切り開く時が来ているのかもしれない。
 
Chap15:What's Problem?
2003/10/30 27719歩(累計276380歩)
  今回はいつにも増してイベントが盛りだくさんなので、「見出しスタイル」でお楽しみください。なお、見出しの番号は図中の番号に対応しています。
 @ What's Problem?
 A Chabo & Chabo
 B 歩行者優先?
 C Grape Shower
 D Grade Junction
 E It's Problem!
 F 青の抜殻
 
Chap14:Symmetrical
2003/10/29 19717歩(累計248661歩)
  小竹向原駅前に立ち、東を望めばトンネル西を望んでもトンネル。しかも、どちらもわざわざトンネルにする必要がなさそうなところに、わざわざ掘ったようなトンネル。しかも、共に、トンネルの上には小学校。東は向原小学校、西は小竹小学校だ。これだけ近くに小学校が並ぶのは、板橋区と練馬区の境界線を跨いでいるため。まるで、どちらかに大きな鏡が立て掛けられているかのような景色である。
  おそらく、道路の上に土地を造り、有効に利用したかったのだろう。無理にでもトンネルにすれば、その上の空間を活用できる。これも街づくりの知恵、なのかな。
 
Chap13:I’m George
2003/10/26 16788歩(累計228944歩)
  日曜日の井の頭公園は賑やかだ。池の畔にはフリーマーケットが出て、水上にはスワンボートがしずしずと流れ、噴水のある弁財天の近くでは尺八を吹く若者に絵を描くおじさん。思い思いの時間が混在して、一つの風景を作りあげている。人混みが嫌いな私だが、こういうのは結構好き。
  祖師谷・船橋を経て桜上水に抜けたのだが、この辺りの住宅街は道がくねくね曲がっているので、方向感覚が狂いやすい。こんな時、天を突くゴミ処理場が見えるとありがたい。23区にはそれぞれこのタワーがあるから、この場所を把握しておけばそうそう迷うことはない。太陽、北斗七星、ゴミ処理場。これが旅人の「三大羅針盤」である。
 
Chap12:Dive Into The Rainbow
2003/10/19 18033歩(累計212156歩)
  あまりの閑散ぶりに驚いたのだが、巷にはレインボーブリッジを徒歩で渡れることを知らない人が多いのではないだろうか。車だと一瞬だが、徒歩なら30分かけて景色を楽しめるので、是非歩くことをオススメしたい。内部はこんな感じで、一般道と平行している。上は首都高速、左のフェンスの向こう側を「ゆりかもめ」が走る。景色は、南側の六号台場やフジテレビがハイライト。歩道入口で北ルートと南ルートに分かれ、相互の往来はできないので、北ルートを行くと台場方面の眺望は諦めなければならない。今回は南ルートだったので、次回は北ルートを歩きたい。なお、夜間や荒天時は通行不可。
 
Chap11:Bless Me!
2003/10/18 16529歩(累計194123歩)
  またしても、雨。西新井行きのバスに乗った途端に、雨。そんなに普段の行いが悪いのかなぁ……。と思いきや、西新井大師でおみくじを引くと、これが大吉。そして、そんな私を祝福するかのように、扇大橋上で急に雨が止んだ。
  目下、尾久橋通りでは、日暮里〜見沼代親水公園の新交通建設工事(H19開通予定)が行われている。「ゆりかもめ」のようなものだな。それにしても、工事中の高架橋というのは恐ろしいほど迫力がある。扇大橋の脇に「橋の輪切り」が聳えている様は、見上げていると貧血を起こしそうになる。早く開通して、駅ができて、駅そばもできないかなぁ。
 
Chap10:Wonderland
2003/10/16 17605歩(累計177594歩)
  代官山・広尾の超高級住宅街を抜けると、東京のど真ん中とは到底思えない楽園に出た。有栖川公園。広尾と麻布を隔てる丘の中腹にある、この世とあの世を隔てるかのような親水公園である。
  Chap6で野鳥の話をしたが、有栖川公園でも野鳥を見ることができる。しかも、野川公園に比べて人が多く、慣れているのか、割と近寄って観察することができる。ズームなしの私のデジカメでも、この通り。特に、白鷺にこれほど近づけるとは思ってもいなかった。まさに、「不思議な国の有栖川」である。……おあとがよろしいようで。
 
Chap9:Maybe I'm Crazy
2003/10/14 19030歩(累計159989歩)
  天気予報では、「曇のち雨」。こんな時に限って、寸分の狂いもなくピシャリと当たる。荻窪駅に降り立って、数歩踏み出したところで細かい雨が降り始めた。しかし、こんな天気でも観光客は結構繰り出しているものだ。芦花恒春園に芳名帳が置いてあったのだが、結構な人数が名を連ねていた。知っている人も多いと思うが、芦花恒春園には、大正時代の文人・徳富蘆花の旧宅があり、無料で見学できる。夫婦の墓もある。結構時間を使える、いいスポットだ。
  それにしても、ただでさえ無謀な企画なのに、雨が降っても歩き続けるとは。自分の狂気に呆れた1日であった。
 
Chap8:Thousand Dreams
2003/10/11 16240歩(累計140959歩)
  このルートは車ではいいかげん走り尽くしているので、あまり目新しさはない。その分、街の移りゆく様はしかと見届けてきた。西武池袋線は高架になったし、練馬の街もずいぶんと発展したものだ。特に、真ん中に突き出ている練馬区役所はすごい。都庁の展望室からでも見えるくらいだから。
  ただ、街の発展というのは、時にすごく残酷な一面を見せる。私が今住んでいるアパートを探し歩いていたときに、富士見台駅前に「越後そば」という駅そばを発見した。今回、是が非でもそこで食べようと思っていたのだが、駅前再開発とともに跡形もなく消え去っていた。現実の風は冷たいものだ。
 
Chap7:East End
2003/10/9 15353歩(累計124719歩)
  東京の東の果てで、最高のオアシススポットを発見した。船堀街道沿いにある、行船公園。遊具があり、噴水があり、庭園がある。ここまでは普通。プラス、無料の釣り堀がある。これはすごい。さらに、無料の動物園があるのだ。無料だからといって、バカにできない。ペンギン、オットセイもどき、喋る九官鳥、綱渡りをするテナガザル、プレーリードッグなどなど、かなり揃っている。これを無料で見られるのなら、わざわざ高い金を払って動物園や水族館に行く必要はない。
  篠崎街道を篠崎まで歩く。その間、右側はひたすら旧江戸川。この川の対岸は、千葉県だ。
 
Chap6:Tokyo Killifish School
2003/10/7 28135歩(累計109366歩)
  数年前に、野川は「東京で唯一メダカが棲息している川」といわれた。その後この話は一切聞かなくなった気がする。メダカの学校は廃校になってしまったのだろうか。
  多磨霊園の東に、野川公園がある。ここには、東京とはとても思えない手つかずの野川の姿がある。鴨や白鷺などの水鳥たちが集い、悠々と羽を休めている。さらに驚いたことに、ずっと下流の世田谷区内でも、鴨や白鷺の姿を見ることができた。見た目にはそれほどきれいとは思えない水なのだが、水鳥がいるということは、餌が豊富にあるということだ。メダカの学校、襲われてるの?
 
Chap5:缶獄Boogie
2003/10/3 12101歩(累計81231歩)
  夜明け前の川越街道を、ひたすら西へと歩く。耳にはヘッドホン。手にはメモとペン。これも、私のジョブスタイルのうちである。自宅で仕事に集中できないときには、私は自称“缶獄”に入る。ここはネットに繋がっていないパソコン1台とちゃぶ台以外には、何もない部屋。一度ここに入れば、仕事をするか、寝るしかない。徹底的に追い込まないと締め切りに間に合わないようなときには、ここに逃げ込むのである。
  板橋名物の、なぜか6本植わっている五本欅にさしかかった頃、東の空が赤く焼けた。これから街が動き始める。私は、これからしばらく街とお別れ。皆さん、仕事頑張って。
 
Chap4:Remember 1997
2003/9/30 20013歩(累計69130歩)
  6年前、私は漠然と雲をつかむような暮らしを続ける中で、某プロダクションに席を置いていた。
  明治通りから飛鳥山公園を突っ切り、王子駅へ。王子は都電の走る街。綺麗な市街とのミスマッチが見事。この辺りも6年前には結構出没し、しかも「女子高生をナンパしてこい」という指令を出された記憶がある。当時の私には、これは屈辱だったなぁ。そして、岩淵水門。ここはまさに忘れられない場所だ。毎日のように通い、毎日のように重い荷物を持たされた。「肩に〜食い込む〜ザック〜に〜耐えて〜」の世界だ。あの1年間は、何らかの糧になっているのだろうか。
 
Chap3:下町Boogie
2003/9/28 16217歩(累計49127歩)
  下町の雰囲気に溺れてみたくて企画した漫歩だが、表通り沿いはすっかり都会化してしまい、古き良き東京の面影は残っていない。堀切橋も千住大橋も、徒に立派なだけだ。しかし、入谷あたりからようやく雰囲気が落ち着いてきた。「恐れ入谷の鬼子母神」を見学して、言問通りで山手線の内側に入ると、途端に高いビルが消えてなくなる。古い建物が多く残り、細々とした寺院が散在している。ガイドマップ片手の観光者もポツリポツリと見かけた。山手線の外側が近代化されて、内側に古い街並みが残ったというのも、なんだか不思議な感じだ。
 
Chap2:Bottom Line
2003/9/27 15053歩(累計32910歩)
  神宮外苑。車では走り慣れた道なのに、自分の足で歩くとまるで別世界だ。こんなに広い道だったのか。こんなに急カーブだったっけ? こんなところに公園なんてあったっけ?
  赤坂迎賓館の向かいにある、「みなみもと町公園」。2本の大通りに挟まれた三角地に、上半身裸の子供たち。川と言うほどではない水の流れに、我を忘れてはしゃいでいた。こういう「水のある公園」って、好きだなぁ。
  なお、今回の漫歩は新宿区の南岸を歩くというコンセプトだったのだが、結果的にちょっとよけいに歩きすぎた。自分自身、まさか護国寺まで歩くとは思っていなかった。
 
Chap1To One
2003/9/25 17857歩(累計17857歩)
  何事も、始まりは常に「」である。気儘に歩き回るといっても、この真理を蔑ろにはできない。そこで、第1回は国道15号(第京浜)を北上し、国道号を目指して歩くとにした。
  途中、泉岳寺で赤穂義士の墓を見学する。この泉岳寺、実は忠臣蔵ゆかりの地である。赤穂城主浅野長矩公が切腹を命じられて無念に朽ちた後、泉岳寺に埋葬された。そのため、現在でも12月14日には義士祭が行われ、多くの参拝客が訪れる。
  約3時間を費やして、日本橋に到着。第1京浜と国道1号が交わる場所。「遂にスタートラインに立った」という感じだ。もう、後戻りはできない。


戻ります。