Bの轍13(札幌〜宗谷岬)


 
2009/4/30 宗谷岬から1.5294km 猿払まで28.4706km
北海道稚内市
宗谷村地区周辺
  FB漫歩を始めてから、苦節5年7カ月余り。遂に、遂に日本縦断往復を成し遂げてしまった。実際、5年7カ月かかっているわけで、長かったことは長かったのだけど、不思議と途中で挫折しそうになったことはなかったような気がする。冷静に考えれば無謀なチャレンジだと分かりそうなものだが、不思議と無謀なチャレンジだと思ったことは一度もなかった。人生、そういうものかもしれない。冷静に考えると、できることもできないように思えてきてしまうのだ。人間、時として冷静さを失って、夢中になって何か一つのことに取り組むということも大事なのではないか。
  さて、これからどうしようか。日本縦断往復が終わって、一応の目標が達成されてしまった今、一番怖いのが「目標が無くなること」だ。よし、2往復め、行くか。よく考えてみれば、縦断往復したとはいっても、まだ通っていない都道府県が結構ある。もう一応服して、全都道府県漫歩を達成させよう。まだ足を踏み入れていないのは、群馬・千葉・山梨・長野・岐阜・奈良・和歌山・徳島・香川・愛媛・高知・長崎の12県。これらを虱潰しに歩くことを意識して、再び南下を始めよう!
 
2009/4/28 稚内から22.7536km 宗谷岬まで8.2464km
北海道稚内市
宗谷村地区周辺
  国道238号を東へ東へ。右前方に、宗谷護国寺が見えている。第1回の漫歩で見た記憶がある寺だ。ということは、次回で宗谷岬到達の可能性大だ。
 
2009/4/26 稚内から9.4270km 宗谷岬まで21.5730km
北海道稚内市
はまなす地区周辺
  船便のない礼文島最北端から、なんやかんやで稚内に戻った。ここから宗谷岬までは、国道238号で一本道。いよいよ、リーチがかかった。
 
2009/4/23 礼文から19.3706km 稚内まで4.1294km
北海道礼文町
船泊村地区周辺
  礼文町には、香深村と船泊村、2つしか地名がない。おそらくこの2つの村が合併して礼文町になったんだろうな、と想像にたやすい。
 
2009/4/22 礼文から11.9330km 稚内まで11.5670km
北海道礼文町
香深村地区周辺
  沓形港から、礼文島に渡った。こちらは、南北に細長い島。もちろん、縦断する。利尻同様にヒグマがいないので、山中も安心して散策できる。
 
2009/4/20 利尻から5.7124km 礼文まで6.7876km
北海道利尻富士町
鴛泊地区周辺
  利尻町の中心部を抜けると、すぐに利尻富士町に戻る。礼文島へのフェリーは沓形(利尻町)からも出ているのだが、この際どうせだから利尻島を完全周回してみたくなった。ので、わざわざ鴛泊まで行ってからフェリーに乗ることに。
  北海道の中でも、利尻・礼文は特に開放感があって、長閑で、景色も良くて、観光地としてはSランクである。なによりも嬉しいのは、両島ともヒグマがまったく生息していないということ。北海道で、ちょっと山っぽいところに入っていって、「ヒグマ注意」の標識が出たりすると、本当にビビるから。しかも、そういうときに限ってそばに誰もいなかったりする。グループ観光客でもいればね、ワイワイ騒いでヒグマも寄ってこないと思うんだけど、一人歩きだとそうはいかない。せいぜい、鼻歌を歌うくらい。そんなもんでヒグマ除けになるのか、甚だ心許ない。
  その点、利尻・礼文は安心。余計な心配をせず、山歩きができるというものだ。もっとも、山を歩いている余裕はないのだが。周回道路を一周したら、すぐに礼文へ出港する予定だ。
 
2009/4/17 稚内野寒布岬から34.7236km 利尻まで8.7764km
北海道利尻町
仙法志地区周辺
  今ふと気づいたが、利尻島は屋久島に形が似ている。丸くて、小さいのに山が高くて、人家は海岸沿いにしかない。屋久島よりは地形が優しいかな。
 
2009/4/16 稚内野寒布岬から26.8168km 利尻まで16.6832km
北海道利尻富士町
鬼脇地区周辺
  利尻島の南岸に回り込んだ。稚咲内辺りから眺めた利尻は、ちょうどこの辺りになる。利尻島からも、本土がハッキリ見えている。
 
2009/4/14 稚内野寒布岬から14.7802km 利尻まで28.7198km
北海道利尻富士町
鴛泊地区周辺
  稚内から船で利尻島へ。利尻島には利尻・利尻富士の2町がある。両町の中心部は、反時計回りに回れば10kmほどだが、もちろん遠回りルートを。
 
2009/4/13 稚内納寒布岬から0.6910km 利尻まで42.8090km
北海道稚内市
ノシャップ地区周辺
  納寒布岬を回った。よく、納寒布と納沙布を混同する人がいる。野寒布は稚内にあり、「のしゃっぷ」と読む。納沙布は「のさっぷ」で、根室にある。
 
2009/4/10 稚内抜海から11.1348km 稚内納寒布岬まで8.8652km
北海道稚内市
西浜地区周辺
  現在地は、西浜4丁目。久しぶりに、「〜丁目」という名のつく、区画整理されたエリアに入った。納寒布岬の西側は、寂れてるんだけどね。
 
2009/4/9 豊富稚咲内から21.4432km 稚内抜海まで3.5568km
北海道稚内市
抜海村地区周辺
  いよいよ、日本最北端の自治体・稚内市に入った。利尻・礼文を回る予定だから宗谷岬まではまだ100km以上あるが、気分はかなり高揚する。
 
2009/4/8 豊富稚咲内から9.6004km 稚内抜海まで15.3996km
北海道豊富町
稚咲内地区周辺
  10km近く歩いても、まだ稚咲内地区から抜け出せない。それほどまでに広大な、サロベツ原野。このまま永遠にこの景色が続くのか、と思いたくなる。
 
2009/4/5 豊富稚咲内から0.8092km 稚内抜海まで24.1908km
北海道豊富町
稚咲内地区周辺
  左前方に見えてきた利尻富士が、徐々に正面に近づいてきた。標高1721m。日本百名山の1番目に数えられている。独立峰で、確かに美しい。
 
2009/4/4 天塩から7.6676km 豊富稚咲内まで17.3324km
北海道幌延町
浜里地区周辺
  天塩町の中心部で、国道232号とお別れ。日本海に沿って北上する道道に入る。国道232号とこの道道を含めて、「日本海オロロンライン」という愛称が付されている。「オロロン」というのは鳥の名で、その鳴き声から名付けられたもの。私個人としては、このルートは非常に好きで、特に天塩・稚内間が素晴らしいと思う。どこまでも一直線な道路、東に原生花園、西には荒野の先に日本海、さらにその先には利尻富士が聳える。通行車が少ないから、自分のペースで走れる。飛ばしたければ150キロでも走れる(捕まっても責任は持ちません)し、見通しがよくて路肩もわりと広いから、景色を眺めたければ路駐もしやすい(捕まっても責任は持ちません)。ただ、歩くとなると結構しんどいルートかもしれない。なにしろ、景色の変化が乏しいから。100kmほど続くこの道路をいかにして飽きずに歩ききるか。日本縦断往復完成に向けて、これが最後の難所となるのだろうか。
 
2009/4/4 遠別から12.6602km 天塩まで2.3398km
北海道天塩町
サラキシ地区周辺
  サラキシなんていうカタカナ地名は珍しいと思われがちだが、北海道では結構よく目にする。アイヌ語源の地名は漢字変換が難しい場合も多い。
 
2009/4/2 遠別から4.6796km 天塩まで10.3204km
北海道遠別町
啓明地区周辺
  遠別町は、日本における稲作の北限地。北海道はほぼ稲作の北限に位置するわけだ。それなのに収穫量が多いのは、圧倒的に土地が広いからか。
 
2009/3/31 羽幌から26.8500km 遠別まで17.6500km
北海道初山別村
豊岬地区周辺
  初山別にも、いつの間にか道の駅「ロマン街道しょさんべつ」が誕生していた。この辺りの町村には、ほぼ100%の確率で道の駅があるなぁ。
 
2009/3/30 羽幌から19.6656km 遠別まで24.8344km
北海道初山別村
栄地区周辺
  その昔、原野の中の一本道をトボトボと歩いていた時、車で拾ってくれたのは初山別の青年酪農家だった。だから、私にとってこの地は特別な存在だ。
 
2009/3/27 羽幌から0.4878km 遠別まで44.0122km
北海道羽幌町
南大通地区周辺
  かつては炭坑で栄えた羽幌町だが、国鉄羽幌線が廃止になって以来、急速に寂れた。街は大きいが、とにかく人が出歩いていない。
 
2009/3/24 苫前から3.0040km 羽幌まで9.9960km
北海道苫前町
苫前地区周辺
  苫前町にも道の駅がある。その名も「風Wとままえ」。アイドルユニットのようなこじつけ読みで「ふわっととままえ」と読む。やはり、風と電気がキーワードだ。
 
2009/3/21 留萌から33.6436km 苫前まで5.3564km
北海道苫前町
力昼地区周辺
  風力発電の風車が新たな観光スポットになりつつある、苫前町。丘の上に林立する巨大風車群は、遠くから眺めても間近に眺めても雄大だ。
 
2009/3/20 留萌から23.5132km 苫前まで15.4868km
北海道小平町
鬼鹿広富地区周辺
  道の駅「おびら鰊番屋」に到着。この駅には、かつて実際に使われていた花田家鰊番屋が保存され、内部を見学することができる。
 
2009/3/19 留萌から10.6960km 苫前まで28.3040km
北海道小平町
小平地区周辺
  関東在住者は「こだいら」と読みたくなる地名だが、北海道の小平は「おびら」と読む。かつてはニシン漁で栄えた街で、漁師たちの番屋が今も残る。
 
2009/3/17 留萌から4.5232km 苫前まで34.4768km
北海道留萌市
三泊町地区周辺
  西から吹きつける潮風を浴びながら海岸道路を北上。市街地に入ると、ようやく風が直接当たらなくなり、快適に歩けるようになった。市街地といっても、国道に沿って商店や住宅が並ぶだけで、高いビルは見当たらないし、「繁華街」と呼べるような街区も見当たらない。かつてはフェリーが就航するほど栄えた街だが、今ではその面影はまったく残っていない。ローカル線の最果ての街、といった雰囲気ばかりである。JR留萌線など、いつ廃止になってもおかしくないほどの利用者数だ。駅前からは、各方面への路線バスが発着しているが、どの路線も乗客は少ない。以前に留萌から羽幌までバスに乗ったときには、留萌では4〜5人の乗客がいたものの、私以外は皆市内の停留所で降り、力昼から先は完全に貸し切り状態だった。炭坑で栄えた街はどこも似たような寂れ方をしているけれど、炭坑だけでなく漁業でも栄え、交通の要衝でもあった街がこれほどまでに寂れてしまうと、さすがに寂しい。
  北海道の旅は、楽しいけれど、「昔取った杵柄」を垣間見てしまう機会も多い。地方が疲弊している様をまざまざと見せつけられるようで、胸が痛くなる。
 
2009/3/15 増毛から15.3014km 留萌まで3.6986km
北海道留萌市
礼受町地区周辺
  留萌市に入ったと同時に、宗谷岬までの残りが300kmを切った。今のペースでいけば、GW明けくらいには日本縦断往復が完成しそうだ。
 
2009/3/10 増毛から3.8744km 留萌まで15.1256km
北海道増毛町
舎熊地区周辺
  「増毛」の語源は、アイヌ語で「マシュケ」(カモメが多い土地)。敏感な人は音読みしたくなるかもしれないけれど、当たり前だが行っても何ら効果ない。
 
2009/3/8 石狩浜益から36.2746km 増毛まで4.7254km
北海道増毛町
別苅地区周辺
  石狩市を抜けると同時に、石狩支庁をも抜けた。増毛町は、留萌支庁に属する町。いよいよ、「道北」と呼べる地域に入ってきた。
 
2009/3/7 石狩浜益から16.8388km 増毛まで24.1612km
北海道石狩市
浜益区雄冬地区周辺
  暑寒別岳を中心とした1000mを越える山々が海岸近くに聳える、雄冬岬にさしかかった。これを回れば、ようやく石狩市から脱出できる。
 
2009/3/5 石狩浜益から4.3606km 増毛まで36.6394km
北海道石狩市
浜益区浜益地区周辺
  浜益。カタカナで書くと「ハママス」。どうも「ハマナス」と間違えてしまう。旧浜益村の村花は、見事に「ハマナス」。現石狩市の市花もまた、「ハマナス」。
 
2009/3/1 石狩厚田から21.1074km 石狩浜益まで4.8926km
北海道石狩市
浜益区川下地区周辺
  海岸近くまで山が迫る険しい場所を、大島内・送毛の2つの長いトンネルで越えた。道は下りにさしかかり、そろそろ旧浜益村の中心部だ。
 
2009/2/28 石狩厚田から2.1144km 石狩浜益まで23.8856km
北海道石狩市
厚田区厚田地区周辺
  旧厚田村の中心部まで来た。中心部といっても、旧村役場(現市役所厚田支所)があるだけで、これといった市街地は形成されていない。
 
2009/2/26 石狩から25.3162km 石狩厚田まで5.6838km
北海道石狩市
厚田区嶺泊地区周辺
  札幌からほんの30kmくらいしか離れていないのに、早くも積丹半島のような寂れた漁村風景に様変わりした。都市圏は、意外なほど狭い。
 
2009/2/25 石狩から16.3576km 石狩厚田まで14.6424km
北海道石狩市
厚田区望来地区周辺
  石狩市は旧厚田村と浜益村を編入合併し、南北にえらく長い都市になった。これを縦断しようとしているのだから、大変だ。まだしばらくは、石狩市。
 
2009/2/22 石狩から6.9340km 石狩厚田まで24.0660km
北海道石狩市
船場町地区周辺
  石狩川最下流の橋・石狩河口橋の手前まで来た。石狩川は激しく蛇行し、さらに蛇行する茨戸川と平行している。かなり複雑な地形だ。
 
2009/2/21 札幌から5.3166km 石狩まで5.6834km
札幌市北区
篠路五条地区周辺
  復路では、厳密な意味では札幌の市街地は通らない。国道5号は市街地の北を走るバイパス状になっていて、国道231号との交差点を右に曲がれば札幌駅へ出るのだが、ここで左折し、日本海に沿って北へ向かうルートをとる。札幌市は、東西にはわりと長く市街地が続いているのだが、南北にはあまり広くない。特に北側はすぐに繁華街から住宅地に変わり、さらに田園地帯に様変わりする。太平駅近くでJR札沼線を越えると、早くも長閑な風景になってきた。この先1kmほどのところで石狩川を渡れば、もう札幌市から出て石狩市に入ってしまう。市街地って、普通は海に面したエリアを中心に開けるものだと思うのだが、札幌の場合はむしろ逆。海からやや離れたところに中心市街地があり、そこから海側には長閑な田園風景が、陸側には住宅地や工業地が広がっている。石狩川の治水の問題なのだろうか。その昔、石狩川がものすごい暴れ川で、流域にあまり人が住み着かなかったとか。いろいろな想像が頭の中を巡っては消える。いずれにしても、ここから先にはもう100万都市は存在しない。ただひたすらに、ストイックに海岸を北上するのみだ!
 


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